Microsoft Excel(エクセル)で、一つのセルに入力されている値を分割して、複数のセルに入力したり、反対に複数のセルに入力されている値を結合して、一つのセルに入力したい場合があります。
そこでここでは、Microsoft Excel(エクセル)で、セルに入力されている値を分割したり結合する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 2004 |
Microsoft Excel for Microsoft 365 | 16.0.13127.20402 |
セルに入力されている値を分割する
エクセルでは「区切り位置ウィザード」を利用することで、セルに入力されている数値や文字列などを任意の場所や長さで区切って、別のセルに分割できます。
区切り文字でセルの内容を分割する
カンマやスペースなどの区切り文字でセルの内容を分割する手順は、次のとおりです。
分割したいセルの右隣に分割後の値を入力するための空白の列がない場合は、列を挿入しておきます。(セルの内容を3つ以上に分割する場合は、分割する数だけ列を挿入します。)
まず、分割したい値が入力されているセルの範囲を選択した状態で「データ」タブをクリックし「データツール」から「区切り位置」をクリックします。
「区切り位置指定ウィザード」が表示されるので「元のデータの形式」から「カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ」をクリックし「次へ」をクリックします。
「区切り文字」から、区切りたい場所に入力されている文字にチェックを入れ「データのプレビュー」で、区切ったあとの表示に問題がないことを確認したら「次へ」をクリックします。
列ごとの表示形式を変更しておきたい場合は、「データのプレビュー」から変更したい列を選択してから「列のデータ形式」で表示形式を指定し「完了」をクリックします。
以上で、セルの内容が分割されます。
文字数でセルの内容を分割する
文字数でセルの内容を分割する手順は、次のとおりです。
分割したいセルの右隣に分割後の値を入力するための空白の列がない場合は、列を挿入しておきます。(セルの内容を3つ以上に分割する場合は、分割する数だけ列を挿入します。)
まず、分割したい値が入力されているセルの範囲を選択した状態で「データ」タブをクリックし「データツール」から「区切り位置」をクリックします。
「区切り位置指定ウィザード」が表示されるので「元のデータの形式」から「スペースによって右または左に揃えられた固定長フィールドのデータ」をクリックし、「次へ」をクリックします。
「データのプレビュー」で区切りたい部分をクリックし、クリックした位置に縦線が表示されたら「次へ」をクリックします。
縦線の位置がずれた場合は、縦線を左右にドラッグして位置を調整でき、不要な縦線がある場合は、縦線上をダブルクリックして削除できます。
列ごとの表示形式を変更しておきたい場合は、「データのプレビュー」から変更したい列を選択してから「列のデータ形式」で表示形式を指定し「完了」をクリックします。
以上で、セルの内容が分割されます。
複数のセルに入力されている値を結合する
複数のセルに入力されている値を結合するには「CONCAT」関数を利用します。
まず、結合した値を入力するための列を挿入し、挿入した列にCONCAT関数を入力します。
CONCAT関数の書式は次のとおりです。
=CONCAT(テキスト1, [テキスト2])
テキスト1には、直接文字列を入力したり、セル番地やセル範囲を入力できます。
たとえば、A1とB1に入力されている値を結合して、C1に表示するにはC1セルに次のように入力します。
=CONCAT(A1,B1)
あとがき
テキストデータなどをエクセルに貼り付けると、想定どおりにセルに入力されない場合があり、そのようなときは、セルに入力されている値を分割/結合する方法が役立つでしょう。
ご活用あれ。