Excel(エクセル)を使いこなせるようになってくると、セルに数式や条件付き書式、入力規則などを設定することが多々ありますが、どのセルにどのような設定がなされているかは、ぱっと見ではなかなかわかりません。
特に、ほかの人が作成したExcelファイルを編集する場合には注意が必要で、セルに数式や条件付き書式、入力規則などが設定されているとは知らずに編集してしまい、数式エラーなどが発生してしまうといったことがよくあります。
そこでここでは、Excel(エクセル)で、数式や条件付き書式、入力規則が設定されているセルを見つける方法を2つ紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 20H2 |
Microsoft Excel for Microsoft 365 | 16.0.13231.20372 |
セルに入力されている数式を表示する
数値を扱う表などの場合、セルに数式が設定されている場合が多いですが、ワークシートをパッと見ただけでは、どのセルに数式が設定されているのかを確認するのは難しいでしょう。
数式が設定されているセルを確認したいときは、対象のワークシートを開いた状態で「数式」タブの「数式の表示」をクリックします。
すると、数式が設定されているセルの表示が値から数式に変わります。
これで、どこに数式が設定されているか、またどんな数式が設定されているのか確認できるようになります。
なお、元の表示に戻すときは、再度「数式の表示」をクリックすれば、通常の表示に戻ります。
条件付き書式や入力規則が設定されているセルを選択する
条件付き書式や入力規則が設定されているセルを見つけたいときは「ジャンプ機能」を利用します。
まず、対象のワークシートを開いた状態で「ホーム」タブの「編集」にある「選択と検索」から「条件を選択してジャンプ」をクリックします。
「選択オプション」画面が表示されるので、条件付き書式や入力規則などを選択して「OK」をクリックします。
すると、選択オプションで指定した設定がなされているセルが選択された状態になります。
上の画面では、条件付き書式が設定されているセルが選択しており、該当のセルには次のような条件付き書式が設定されています。
条件付き書式や入力規則が設定されているセルは、ぱっと見では設定されているか分からないので、ここで紹介している方法でセルを選択したら、分かりやすいようにセルの文字色を変更するなどしておけば、今後編集しやすくなるでしょう。
なお、ここで紹介している「ジャンプ機能」を利用すれば、数式が設定されているセルや、空白セルを一括選択するといったこともできます。
あとがき
他の人が作成したExcelファイルを引き継いだときなどは、ここで紹介している方法で数式や入力規則、条件付き書式が設定されているセルを分かりやすくしておけば、今後のメンテンナスがやりやすくなるでしょう。
ご活用あれ。